家庭裁判所で相談できる内容

裁判
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裁判所には様々な種類がありますが、家庭裁判所という名前を聞いたことがある人は多いはずです。
しかしながら、名前は知っているけれど何をする場所か詳しく知らない人も多いでしょう。
普段は利用することがありませんが、様々なトラブルが起こったときにこの場所で相談することができます。
いざというときにスムーズに利用できるように、どのような相談を行えるのか知っておくことがおすすめです。

家庭裁判所で相談できること

離婚問題

家庭裁判所を利用するのであれば、離婚問題について相談することができます。
当事者同士で話し合っても離婚が成立しない場合や条件がまとまらない場合には、調停を申し立てることが可能です。
調停員を交えて話し合いによる解決を目指すことができるので、離婚したいけれど話が進まない場合に便利だと言えます。
具体的な内容としては、成立までの婚姻費用の分担や親権者の決定、財産分与や養育費、面会や年金分割、慰謝料などの相談が可能です。
調停でも合意できる内容にならない場合は、離婚訴訟を提起することもできます。

相続問題

相続問題の話し合いも可能であり、遺産分割などの争いが起こった場合に利用できるでしょう。
協議の存否や無効確認、遺産確認や紛争調整などを申し立てることができます。
相続放棄の申述も、ここで申し立てられることを知っておくと良いです。
遺言についても対応しており、公正証書で作成された遺言でなければ検認を請求することになります。

親族間の問題

親族間の問題にも対応している場所です。
女性が婚姻中に妊娠した場合は子供は夫の子として推定されますが、夫が自分の子供ではないと否定する場合は嫡出否認の調停を申し立てることができます。
婚姻関係のない母親から生まれた子供の場合、父親とされるべき相手から任意で認知が行われないときは、父とされるべき人に対して認知を求める調停を申し立てることが可能です。
その他には、親族間の喧嘩の仲裁まで対応してもらうことができます。

成年後見

成年後見に関する相談も家庭裁判所で行うことになるでしょう。
親が重い認知症である場合、成人した子供が知的障害で法的に判断できない場合、家族が事故で植物状態になったときなどに後見開始の審判を求められます。
審判が確定した後は、成年後見人として選ばれた人が財産管理や法律行為を代理で行えるようになるでしょう。

戸籍に関する手続き

戸籍に関する手続きも家庭裁判所の担当です。
氏名は一定の要件を満たす場合に、この裁判所の許可を得て変更することができます。
読むことができないような精神的苦痛が伴う名前の場合や、離婚後に子供の氏を自分と同じにしたい場合などに相談することができるでしょう。

まとめ

家庭裁判所は家庭内の紛争や非行少年の事件を扱うことが多い場所ですが、こうした内容を相談することができる場所でもあります。
該当する問題を抱えているのであれば、この場所を利用してみることを検討すると良いです。
家庭裁判所で対応してもらえる内容について詳しく知らない人は多いので、問題が起こったときに利用できるように正しい知識を持っておきましょう。

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